精神保健福祉士 過去問
第26回(令和5年度)
問21 (社会理論と社会システム 問7)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

精神保健福祉士試験 第26回(令和5年度) 問21(社会理論と社会システム 問7) (訂正依頼・報告はこちら)

次の記述のうち、囚人のジレンマに関する説明として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • 協力し合うことが互いの利益になるにもかかわらず、非協力への個人的誘因が存在する状況。
  • 一人の人間が二つの矛盾した命令を受けて、身動きがとれない状況。
  • 相手のことをよく知らない人同士が、お互いの行為をすれ違いなく了解している状況。
  • 非協力的行動には罰を、協力的行動には報酬を与えることで、協力的行動が促される状況。
  • 公共財の供給に貢献せずに、それを利用するだけの成員が生まれる状況。

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

囚人のジレンマは、非協力への個人的な誘因が存在することを意味します。その意味を正確に記憶しましょう。

選択肢1. 協力し合うことが互いの利益になるにもかかわらず、非協力への個人的誘因が存在する状況。

囚人のジレンマとは、協力することが利益となるにもかかわらず、非協力が個人にとって有利になる状況を指します。

選択肢2. 一人の人間が二つの矛盾した命令を受けて、身動きがとれない状況。

矛盾した命令により身動きが取れない状況はダブルバインドです。

選択肢3. 相手のことをよく知らない人同士が、お互いの行為をすれ違いなく了解している状況。

相互理解を指していると考えられます。

選択肢4. 非協力的行動には罰を、協力的行動には報酬を与えることで、協力的行動が促される状況。

非協力に罰を、協力に報酬を与える状況は選択的誘因といいます。

選択肢5. 公共財の供給に貢献せずに、それを利用するだけの成員が生まれる状況。

公共財を利用するだけで貢献しない人はフリーライダーです。

参考になった数11

02

囚人のジレンマとは、「お互いに協力した方が全体としては得になるにもかかわらず、自分だけ裏切った方が個人的に得をするため、結局どちらも裏切ってしまい、全体として損をする」というジレンマ的状況です

選択肢1. 協力し合うことが互いの利益になるにもかかわらず、非協力への個人的誘因が存在する状況。

囚人のジレンマを正確に要約しています。

選択肢2. 一人の人間が二つの矛盾した命令を受けて、身動きがとれない状況。

ダブルバインド(二重拘束)の説明です。

選択肢3. 相手のことをよく知らない人同士が、お互いの行為をすれ違いなく了解している状況。

調整ゲーム(コーディネーションゲーム)や相互了解の理論に近い内容です。

選択肢4. 非協力的行動には罰を、協力的行動には報酬を与えることで、協力的行動が促される状況。

インセンティブ設計やピアプレッシャー(同調圧力)の理論です。

選択肢5. 公共財の供給に貢献せずに、それを利用するだけの成員が生まれる状況。

フリーライダー問題(ただ乗り問題)の説明です。

参考になった数0

03

囚人のジレンマの具体例について、確認しておきましょう。

選択肢1. 協力し合うことが互いの利益になるにもかかわらず、非協力への個人的誘因が存在する状況。

適切です。記述の通りです。

選択肢2. 一人の人間が二つの矛盾した命令を受けて、身動きがとれない状況。

不適切です。記述内容は、ダブルバインドと考えることができます。

選択肢3. 相手のことをよく知らない人同士が、お互いの行為をすれ違いなく了解している状況。

不適切です。囚人のジレンマの説明ではありません。

選択肢4. 非協力的行動には罰を、協力的行動には報酬を与えることで、協力的行動が促される状況。

不適切です。記述内容は、選択的誘因と考えることができます。

選択肢5. 公共財の供給に貢献せずに、それを利用するだけの成員が生まれる状況。

不適切です。記述内容は、フリーライダーと考えることができます。

参考になった数0