精神保健福祉士 過去問
第28回(令和7年度)
問127 (社会福祉調査の基礎 問1)

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

精神保健福祉士試験 第28回(令和7年度) 問127(社会福祉調査の基礎 問1) (訂正依頼・報告はこちら)

高齢者の通所型サービス事業を経営するA社会福祉法人では、地域における公益的な取組の内容を検討するため、地域の高齢者に対する無記名の質問紙調査を企画し、高齢者福祉を専門とするB教授の協力を得て、調査を実施することにした。その際、調査結果は、B教授の論文執筆にも用いることで合意した。
次の記述のうち、調査実施における倫理への対応として、最も適切なものを1つ選びなさい。
  • A社会福祉法人のサービス利用者を調査対象から除外した。
  • 調査結果はA社会福祉法人による地域における公益的な取組の内容検討と、B教授の論文執筆に用いることを依頼文に記載した。
  • A社会福祉法人からB教授への利益供与とみなされないために、調査費用の負担をB教授に求めた。
  • 調査対象の設定において、B教授がこれまで実施してきた調査の回答者名簿を活用することとした。
  • B教授は、調査によって得られたデータの中から、自らの仮説に適合する一部のデータを選出して論文を執筆した。

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (1件)

01

この問題では、社会調査における研究倫理、特にインフォームド・コンセントや個人情報保護、研究の公正性について理解しているかが問われています。

選択肢1. A社会福祉法人のサービス利用者を調査対象から除外した。

×:不正解です。

 

A社会福祉法人のサービス利用者を調査対象に含めること自体は倫理的に問題ありません。

重要なのは、調査への参加が自由意思に基づくものであり、不利益なく拒否できることを保障することです。
 

選択肢2. 調査結果はA社会福祉法人による地域における公益的な取組の内容検討と、B教授の論文執筆に用いることを依頼文に記載した。

〇:正解です。

 

調査の目的や調査結果の利用方法について、事前に調査対象者へ説明することは研究倫理上重要です。

本事例では、調査結果をA社会福祉法人の事業検討だけでなく、B教授の論文執筆にも利用することを依頼文に明記しており、適切な対応といえます。


 

選択肢3. A社会福祉法人からB教授への利益供与とみなされないために、調査費用の負担をB教授に求めた。

×:不正解です。

 

調査費用の負担は研究計画や契約に基づいて決定されるものであり、研究倫理上、B教授に費用負担を求める必要はありません。

また、費用負担の有無は利益供与の問題とは直接関係しません。

選択肢4. 調査対象の設定において、B教授がこれまで実施してきた調査の回答者名簿を活用することとした。

×:不正解です。

 

過去の調査で得られた回答者名簿を、本人の同意なく別の調査目的に利用することは個人情報保護や研究倫理の観点から問題があります。

選択肢5. B教授は、調査によって得られたデータの中から、自らの仮説に適合する一部のデータを選出して論文を執筆した。

×:不正解です。

 

研究者が自らの仮説に合致するデータのみを選択して分析・公表することは、研究の公正性や客観性を損なう行為です。

調査結果は適切な手続に基づき分析する必要があります。

まとめ

この問題では、社会調査における研究倫理の基本原則を理解することが重要です。

調査倫理の問題では、
調査目的の説明(インフォームド・コンセント)
個人情報の保護
自由意思による参加
研究の公正性
の4点を軸に考えると解きやすくなります。
 

参考になった数0